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■ ピンボール(任天堂) その1


《ひたすらはじく!》


「さよならはわか〜れ〜の〜こと〜ば〜じゃなくて〜 ふたたびあうひま〜で〜の〜とおいやくそ〜く〜♪」

って、ばかーーーー! 二度と会えないじゃねえかーーーー!


はぁ、はぁ、
怒りのボルテージは最高潮である。「信じた俺が馬鹿だった」って感じである。

「ボールはともだち」っていう言葉を真に受けて、
買ってもらったばかりのサッカーボールに「ともだち」ってサインペンで書いちゃったS君のあの背中を思い出しちゃったよ。

ふぅ。ちょっと、息を整えよう。近頃、オーバーヒート気味だぞ、
俺!

さて、ピンボールである。名前のとおり、ピンボールのファミコン版である。まぁ、話すことは特別ないのだが、これは、

「母親をファミコン中毒に巻き込もうプロジェクト」

に一役買った重要なソフトである。

以前にも書いたが、うちの母親は、大の機械オンチである。

「女は機械オンチの方が可愛いのよ。うふっ」

と、今でもブリッコするような、お茶目ララバイである。

だから、いくら幼少の僕が、「ファミコンやろうよ」と誘っても、見向きもしなかった。一瞥さえくれなかった。

そんな彼女が、唯一愛したソフトがこれだったのである(単純だから)

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