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■ 麻雀(任天堂 1983〜) その2


《頭脳戦そして暴力》


だがある日、父親がこんなことを言った。

「そろそろ飽きてきたなぁ、麻雀も」

危機である。父親がファミコンを長時間やっているからこそ、僕も大振り切って昼間プレイできていたのである。この後押しがなくなったら、もう一人の我が家の
、母親からチェックが入るに決まってる。

きっと奴のことだ、

「ファミコンは1日30分まで」とか、そんな
理不尽極まりない暴挙を働くに違いない。

とにかく、父親のファミコン離れを阻止しなくては・・・

「ねぇ、お父さん。どうして麻雀飽きたの?あんなに面白がってたのに」

「どうしても勝てねえんだよ、
上級に

ん? つまり、上級に勝てるようになれば、また面白がってやってくれるというわけですか?

「じゃあ、僕が上級に勝つ方法見つけたら、また遊んでよ。僕、お父さんがファミコンやってるの見るの好きなんだから
(嘘)

「お前、麻雀知らねえだろ」

「教えてよ。ルール」

しょうがなく僕にルールを教え始める父親。しかし、何が何だかさっぱり分らない僕。ポン、チー、カン? リーチ? ロン? 駄目だ、全然理解できない。

でも、それはそれ。理解できない姿なんて見せられない状況。僕、にっこり笑ってこう言った。

「大体、分ったよ」

あの時の自分にヘキサゴン
したい気持ちで溢れんばかりである。

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