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■ 果たして人は『スペランカー』をめをつぶってクリアできるのか その1


《僕達に足りなかったもの》


さぁ、スペランカーネタ第2弾である。今回は、僕と友人のA君で挑戦した誇り高きあの伝説

「果たして人は『スペランカー』を目をつぶってクリアできるのか」

についてお話ししよう。

恐らく、
プロジェクトXの10倍以上の感動が、そこにはあるはずである。

その頃、僕たちは小学6年生だった。
迷作「スペランカー」が発売されて、もうかなりの時間が経った頃である。
そう、その当時、日本で「スペランカー」に興じている子どもなんて、すでに50人もいなかったのだ(体感)

その日、僕とA君は、その頃の僕らの日課になっていた

「ドラクエ3」の、仲間全員レベル99達成という偉業に向けて、
いつものように「カール」片手に、ファミコっていた。
(注:「ファミコる」とは、ファミコンをするの略。土俵際で使われることが多い)

そして、僕がいつものように、「はぐれメタル」狩りに出かけようとしていたその瞬間、
A君の瞳が、怪しく緑色(グリーンアイズ)に輝いた。

そう、それは本当に唐突だった。彼に神が降臨した瞬間だった。

「そうだ! 俺、分かった!」


「どうしたのA君、突然大きな声出して」

「俺たちに足りなかったのは、『スペランカー』だったんだ!」


(えっ、何、それ?)

という疑問を投げかける暇すら与えない勢いで、中古屋ショップへと自転車で走りだすA君。
しょうがなく、後を追いかける僕。

スペランカーは、その時、1200円だった。
A君が1000円だして、僕が200円を出した。
なぜ、こんな支出配分になったのか、今では思い出せない。
ただ、A君の

「スペランカーのためなら、安いもんよ!」

という快活な笑顔だけは、かろうじて覚えている。

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