《僕達に足りなかったもの》
さぁ、スペランカーネタ第2弾である。今回は、僕と友人のA君で挑戦した誇り高きあの伝説
「果たして人は『スペランカー』を目をつぶってクリアできるのか」
についてお話ししよう。
恐らく、プロジェクトXの10倍以上の感動が、そこにはあるはずである。
その頃、僕たちは小学6年生だった。
迷作「スペランカー」が発売されて、もうかなりの時間が経った頃である。
そう、その当時、日本で「スペランカー」に興じている子どもなんて、すでに50人もいなかったのだ(体感)
その日、僕とA君は、その頃の僕らの日課になっていた
「ドラクエ3」の、仲間全員レベル99達成という偉業に向けて、
いつものように「カール」片手に、ファミコっていた。
(注:「ファミコる」とは、ファミコンをするの略。土俵際で使われることが多い)
そして、僕がいつものように、「はぐれメタル」狩りに出かけようとしていたその瞬間、
A君の瞳が、怪しく緑色(グリーンアイズ)に輝いた。
そう、それは本当に唐突だった。彼に神が降臨した瞬間だった。
「そうだ! 俺、分かった!」
|