《「ぱ」と「ば」・・・》
特に、「ば」と「ぱ」の区別が、ブラウン管上ではかなり見分けが難しく、
何度も妹に、「これ、『ば』だよな。『ぱ』じゃないよな」などと、
妹からしてみれば、迷惑千万な確認をお願いしていた。
あっちにしてみれば、『ば』だろうが、『ぱ』だろうが
どうだってよかっただろうに。
さて、「ふっかつのじゅもん」の弊害は、間違えやすいというそれだけではなく、
「時間がかかる」ということもあった。
例えば、母親から「今すぐファミコンをやめなさい」と
のびたのお母さんばりに宣告されたとする。
そうすると、教会まで行って、「ふっかつのじゅもん」を教えてもらうことになるのだが、
まず、50文字くらいを、間違えずに書き写すことに一苦労する。
次に、それが間違っていないか、
もう一度、ノートとブラウン管を交互に見ながら確認しなければいけない。
最低でも、確認は2回は必要である。
それでも、心配性な僕の場合、もう一度別の「ふっかつのじゅもん」を取ることになる。
つまり、上の作業をもう1セット行うのだ。
そうすると、すべてが完了するまでに、かなりの時間がかかる。
もちろん、10分なんかではとてもすまない。
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