《母親に並んでもらったまでは良かったが・・・》
けれども、3時間も並ばせたにも関わらず、帰ってきた母親の手にはドラクエはなく、
かなりしょんぼりしたのを覚えている。まるでおおなめくじに塩をかけたみたいな少年俺。
(どうやら、抽選で当たった人にドラクエを配ったらしく、あえなく撃沈したとの事。
僕と同じように母親を並ばせている小学生がかなりたくさんいたらしい。
見知らぬ他人同士なのに、目が合うたびに「あら、おたくもドラクエですか」みたいな、
沈黙のバトルが広げられたとか、そうでないとか)
(ちなみに僕はその日、ドラクエ入手の興奮に我慢出来ずに、
学校を早引きして、家でマヌーサをかけられたみたいに
悶々としながら待っていたっす! 今、考えるとちょっとしたお馬鹿さんですね)
ドラクエ入手失敗という健全小学生失格の烙印を押され、
がっくりと肩を落としたままの僕。そんな僕に向って母親が放った言葉。
「まず、1と2クリアしてから買えば」
メラゾーマ級の言葉の暴力!!!
|