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■ ドラゴンクエスト3 その5

《ドラクエごっこ》

ほとんどのクラスメートがドラクエ3を入手した頃
(この頃には僕も自分の分をしっかり入手)、
クラスでそれぞれの職業を決めるという遊びが流行しだした。
その時、人気があったのが武道家と賢者だった。

それで、みんな「俺、武道家とーった」とか、「じゃぁ、賢者、俺とーった」とか、
「馬鹿、俺が武道家だよ」などと、楽しそうにやっていたのだが、その中で・・・

「俺、しょうにーん(はあと)」

とひときわ笑みを浮かべているトルネコ的男がいた。
お金持ちのM君だ。

商人は遊び人より人気がないマイナー職だったので、誰も文句は言わなかったのだが、

なぜ、商人?

しかも、周りの友達から
「そうだよな、どこから見てもお前商人だもんな」
「商人って言ったらお前しかいねえよ」
とか言われてる始末。
そう言われてとっても嬉しそうな彼。

っておい!!!


そんな小さい頃から商人っぽい顔ってどんな顔なんだよ!

そんな風に昼休みになってドラクエごっこをやろうということになり、
僕と武道家と戦士と賢者が一つのチームになりモンスター役のチームと闘うってことになった。

(ちなみにモンスターが勝てば、次は役をチェンジ。ルールはほとんどなく、
ほぼ、
棒を持っただけの喧嘩。かなり危険。平成の昨今ではまず見受けられない光景だろうが、
その当時は、「おっ、チャンバラか?」みたいな感じで、先生達も暖かく見守っていた)

そしてみんな棒で叩き合ったり、呪文を唱える真似をしたりしてわいわいやっていた所、
商人役の彼がいない。

どこに行ったんだろうと探してみると、よさそうな棒が落ちてないか探しに行った様子。

どうしてそこまで商人役に没頭できるんだよ!!!

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