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■ アイスクライマー(任天堂 1985〜) その2


《標題:お前がつっついてるのは、アイスじゃなくって・・・》


とある土曜日の夕方、僕はお誕生日会に呼ばれていた。しかも、

「女の子の」である!!! (当時小学6年生)

それだけでも
十分に興奮に足る内容なのだが、今回は、それと同時にファミコン大会も行われるというのである。言わずもがな、

興奮度倍増必至

である。

その日、誕生日だったのは、僕が
密かに思いを寄せていたSさんだった。
(と言っても、
密かに思いを寄せていた女の子は、他にもクラスに5人ほどいた。俗に言う脳内浮気である。って、俗に言わないか、そんなの)

僕はSさんへナイスアピールするためにも、女の子たちの羨望のまなざしを集めるためにも、今日の試合、勝たなくてはならなかった。いや、ただ勝つだけでは駄目だ。目指すからには優勝だ! すべての男どもをなぎ倒し、その頂点に君臨するのだ!!!!

と、その前に、誕生日プレゼントを買っていかなければならない。しかし、その頃の僕ちゃんったら、センスのかけらもない泥んこ少年だったので、プレゼントとして選んだのは・・・

「なんか変な模様のピンクの靴下(大汗)」


今、考えても冷や汗がでるが、まぁ、しょうがない。本当に分かんなかったんだから。

Sさんの家について、早速プレゼントを渡しながら、「頼むから、ここで開けないでくれよ」と、願いやまないワタクシ。

幸いにもSさんは、僕の目の前では開けなかった。ふぅ、マジで安心したよ。ボンバーマンで、リモコンゲットした時くらい安心したよ。

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