ホーム


■ ゼルダの伝説 その3

《ディスク保有者=お金持ち?》

それじゃあ、ディスクシステムを発売と同時に買ってもらったゲーム王B君は、
嫌な人間かというとそうではない。(今も、交友があるので断じて言えるが)

人によりけりなのだ。

ディスクシステム発売当時、即購入できた組に、ゲーム王B君と、
もう一人お金持ちのE君がいた。逆に言えば、たった二人しかいなかった。

ディスクシステムを持っているということは、ちょっとしたというか、
小学生にとって
相当大きなステータスだったのだ。

レベル1の魔法使いなのに、なぜかメラミを覚えているといえば分かりやすいだろうか。
(かえって分かりにくい?)

つまり、
「ディスク持ってる奴=お金持ち」みたいな、そんな図式が成り立っていた。
今考えると空恐ろしいが、少なくとも、僕らの周りのチビッコは本気でそう考えていた。

その日、僕はいつも遊んでいるB君が遊べないというので、
しょうがなくスポーツマンI君を連れて、E君の家へ遊びに行くことにした。
(これほどの求心力があるなんて、おそるべし、ゼルダ!!!)


E君の家には、すでに他に2人の男の子が遊びに来ていた。

そのうちの1人が、僕のクラスメートだったA君である。
A君と僕とは、まぁまぁ仲がいいという関係だった。
家に遊びに行ったことが1度だけあったのだが、子供心に、
「何となく、生活が苦しそうだなぁ」と感じたのを覚えている。

後で親から聞いた話によると、
「A君の家は、お父さんがお亡くなりになって、兄弟がたくさんいて、生活が苦しいのよ」ということだった。

1 2 3 4 5 6 次のページホーム

Copyright (C)2006 無料 ゲームレビュー All Rights Reserved.