《ディスク保有者=お金持ち?》
それじゃあ、ディスクシステムを発売と同時に買ってもらったゲーム王B君は、
嫌な人間かというとそうではない。(今も、交友があるので断じて言えるが)
人によりけりなのだ。
ディスクシステム発売当時、即購入できた組に、ゲーム王B君と、
もう一人お金持ちのE君がいた。逆に言えば、たった二人しかいなかった。
ディスクシステムを持っているということは、ちょっとしたというか、
小学生にとって相当大きなステータスだったのだ。
レベル1の魔法使いなのに、なぜかメラミを覚えているといえば分かりやすいだろうか。
(かえって分かりにくい?)
つまり、「ディスク持ってる奴=お金持ち」みたいな、そんな図式が成り立っていた。
今考えると空恐ろしいが、少なくとも、僕らの周りのチビッコは本気でそう考えていた。
その日、僕はいつも遊んでいるB君が遊べないというので、
しょうがなくスポーツマンI君を連れて、E君の家へ遊びに行くことにした。
(これほどの求心力があるなんて、おそるべし、ゼルダ!!!)
E君の家には、すでに他に2人の男の子が遊びに来ていた。
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