《いざ勝負が始まれば、とてもファミリーなんて言ってられないコロシアム!》
さあ、ここでまたまた問題作の登場である。ファミスタの愛称で知られるこのソフト。たかが、野球ゲームとなめてはいかぬ。
このファミスタという1ソフトをめぐって、小学生の間で、どれだけ友達同士の力関係がめまぐるしく変わったか。ファミコン少年だった方なら、よーく理解していると思う。
ファミスタで強い奴。それは、算数で100点とった奴の軽く10倍は偉かったのだ。
このソフトの概要をお知らせしよう。ファミコンで初めての(たぶん)、「選手1人1人に個性を持たせた野球ゲーム」である。
まぁ、これより先に、任天堂から「ベースボール(これも名作です)」という野球ゲームも発売されていたのだけれど、それでは、すべての選手が同じ能力だった。
今では考えられないかもしれないが、選手に名前もなかったし、打率もなかったし、ましてや、チームごとの特色なんてあるはずもなかった。いや、一つだけあった。ユニホームの色は確かに違っていた(悲哀)
でも、なぜか子ども達には違和感がなかった。多分、能力差というシステム自体、あまり想像できなかったのだろう。
とまぁ、前置きはおいといて、ファミスタである。
まず、僕が驚いたことが、選手に名前がついていたこと。しかも、実在の選手と微妙に名前が違うのだ。
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