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■ 僕がファミコンをゲットするまで・・・ その6


《油断・・・》


次の日、家の前までやってきて、僕は大事に抱えたファミコンに目を落としていた。

一体このファミコンを父親に何と説明すればよいのだ!!!

1、「いらないと言っているのに、おばあちゃんが勝手に買ってくれた」
2、「スーパーの景品で当たった」

3、「砂場で拾った」


駄目だ! 圧倒的に駄目だ、駄目すぎる! 

こんなもので、あの鬼を説得できるはずがない。

でも、だからといって、何か思いつくわけではなかった。
僕は、15分ほど、そこに立ち尽くした後、もうヤケになった気持ちでベルを押した。
もう、どうにでもなれだ。

迎えてくれたのは、母親だった。母親は、私がかかえたファミコンを見るなり、

『ははーん。おばあちゃんに買ってもらったんだ。
でも、お父さんは何ていうだろうねぇ。ヒヒヒ』


と、

「今からシンデレラに毒りんごでも盛るつもりかよ!」

と実の子にツッコミを入れられるような顔で言った。


「お父さんは?」
「今、たばこ買いにいってる」
「え?」

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