《独裁・・・》
僕と、その愛すべき筐体ファミコンの間を、ユーミンの「リフレインが叫んでる」が満たしていた。
どうして、どうして、僕たちは出会ってしまったのだろう・・・
「おい、何してるんだよ」
背中の方から、槍のように突き刺さる鬼の声は、やはり冷たく、そして重い。
そして、とっさに僕の口から出た言葉は・・・
「・・・・んーっと、機械の練習(謎)」
鬼はその後、僕の頬を往復で2回ぶった。
僕は痛みのあまり涙を流した。決して、自分の力不足が悔しかったとか、自尊心が傷ついたとかではない。
ただ、単純に物理的に痛かったのだ・・・うぅ
その後、父親は黙ったままファミコンを接続してくれた。
僕は黙って、それを見守った。
接続が完了した後、僕にやらせてくれるのかと思いきや、自分で「スパルタンX」をやりはじめた。
僕は黙って隣で正座したまま見ていた(子供は本当に怖い人と対面すると自然と正座してしまうものです)
その後、一時間以上もやり倒したあげく、
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